エナさんのStory<病棟看護主任→訪問看護師> - 従業員満足度調査・360度評価のリアルワン株式会社 - 人と組織の成長を支援

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2019.05.28

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女性管理職~それぞれのStory~

COLUMN

360度評価

エナさんのStory<病棟看護主任→訪問看護師>

リアルワン株式会社では、管理職、マネージャーの方々のマネジメント力向上のためのツールとして、360度評価サービスを提供し多くの企業様にご利用いただいております。

弊社では、360度評価サービスを活用して人材をマネジメントされる立場にある女性管理職の方が仕事にどのようなやりがいを感じておられるのか、これまでどのように成長されてこられたのか、業務やプライベートで日々心がけておられることはなにかなどを学び、今後のサービスに活かしていきたいと考えております。

このシリーズでは、いろいろな業界で活躍する女性リーダーの方にスポットをあて、女性ならではの目線で仕事について語っていただきます。これからまさに管理職になろうとしている女性の皆さまの、仕事への原動力になるような記事をお届けできれば幸いです。

私たちは、有能な女性たちがより能力を発揮できる社会になることを願っています。

今回のゲスト:エナ様(39歳)

プロフィール:大学卒業後、臨床(病院)の看護師として12年勤務。32歳で管理職昇進。在宅医療、産業保健業務を経験したのち、現在は訪問看護師として勤務中。

【前職】
業種:医療
職種:看護師
ポジション:病棟看護主任

【現在】
職種:訪問看護師

【目次】

  1. 32歳で先輩看護師よりも早く管理職に昇進
  2. 上司とぶつかりながらも現場のスタッフ第一の信念を貫く
  3. 子育てのゴールが見えてきたときに考えたこと
  4. 後輩へのメッセージ&これからの目標

Story

1.32歳で先輩看護師よりも早く管理職に昇進

私は、大学を卒業してから病院で10年以上看護師として働いていました。若いころはキャリアウーマンに憧れていました。子どもより自分の人生を優先したいと考えており、いずれは認定看護師や専門看護師などのスペシャリストとして活躍したいと思っていました。

もともと性格的に誰とでも上手く付き合えるタイプなので、個性豊かな看護師が多い職場でも人間関係に悩まず楽しく仕事をしていましたね。人に教えることも好きなので中途入職者のサポート業務を任されたり、院内の看護教育など指導的な仕事をまかされたりすることも多かったと思います。

管理職になったのは32歳のときで前任者が退職することになり後任に選ばれました。
先輩看護師もたくさんいるなかで抜擢されたかたちですが、周りの方も納得してくださり自分としても新米管理職としてみなさんの胸を借りる気持ちで臨んだことを覚えています。

主人も昇進を喜んでくれました。でも、どうも給与が上がることだけ喜んでいたようでした(笑)

実際、給与は上がりましたが、できるだけその分を自己啓発に使いたいと思い、研修や学会などに積極的に参加しました。管理職になってからは給与をもらうということについての意識も大きく変わったように思います。

 

2.上司とぶつかりながらも現場のスタッフ第一の信念を貫く

管理職になって 一番嬉しかったのはついてきてくれる仲間ができたことです。同僚としてそれまで一緒に頑張ってきた人はもちろん、ほかの部署のスタッフからも信頼されるようになり心強さが増しました。

私が管理職になったころは、ちょうど看護師の平均年齢が上がってきた時期でした。家庭の事情一つとってもさまざまな背景を持つ看護師がいます。職場の残業や煩雑な業務を減らす取り組みが必要だと感じていました。

昇進すると裁量範囲が広がるので、職場の問題について自分で意思決定できることが多くなります。それがすごくありがたかったですね。私は管理職として、現場のスタッフが元気でいきいきと活躍することが第一という信念を持っています。

そのため上司と衝突することもありましたが、上司の信頼を得るのも自分の仕事ぶりだと思い、気にせず仕事に打ち込んでいました。責任が大きくなると一つひとつの決定事項に「これでいいのか」と迷うこともあります。でも、最後は直感で決断していましたね。

 

3.子育てのゴールが見えてきたときに考えたこと

看護師の仕事は夜勤もあるため不規則です。昔から夫に、「君は土日休みじゃないからなぁ」などと不満を漏らされていました。でも、看護師としての経験値を上げるためには病棟勤務と夜勤は必須ですから、夫の仕事と調整しつつこなしていました。

しかし、管理職になると新人教育や管理業務に加えて夜勤も増え、持ち帰り残業も出てきます。もともと物事を器用にこなせる性格ではないので、家事や育児との両立は正直、本当に大変でした。

子どもが成長するにつれ子育てのゴールが見えてきます。そのときに私が感じたのは「我が子にしてあげられることはもう残り少ない」ということでした。

小さいころの子育てももちろん大切ですが、子供が大きくなってから壁にぶつかって悩んだときにサポートしてあげられる母親でありたいと思い、キャリアチェンジを考えるようになりました。現在は転職して、訪問看護師として勤務しています。

今の仕事は、家族の生活のリズムに近いかたちで働くことができます。以前より子どもたちに向き合う心の余裕が生まれました。現在の生活は仕事が30%、子育てが50%、趣味や自分の時間が17%、夫との時間は3%ぐらいです。
だいぶ子供の手も離れてきたため、これからは仕事30%、子育て30%ぐらいにして夫婦の時間も増やしたいと思っています。

 

4.後輩へのメッセージ&これからの目標

ストレスの強い職場の管理職は、仕事だけでなく一人ひとりのライフステージをみなで支えられるような環境作りをすることが大切だと思います。

管理職が話をしっかり聴くだけでも部下のストレスが軽減されることがあります。管理職を目指す方は、メンタルヘルスケアやカウンセリングなどの知識を学んでおくと昇進したときに対処しやすいと思います。

誰しも職場の顔だけでなく、子どもとしての顔、妻としての顔、母としての顔、PTA役員の顔などを持っています。一人ひとりの置かれた環境を理解して、みんなが元気に働けるようにサポートしていくことが大切だと思います。

私自身の目標は、現在は訪問看護師になって仕事のペースを以前よりダウンさせていますが、看護師としてキャリアアップを目指していることに変わりはありません。

人生において仕事をする時間は長いので、子育てが終わってからいくらでもキャリアアップできると考えています。看護師としてのいろいろな経験と人生経験が必ずアドバンテージになると信じて、これからも興味を持ったことにどんどん挑戦していきたいと思います。

 

まとめ

自分のキャリアアップだけでなく、結婚、出産、育児、介護などのライフイベントや地域社会から求められる役割など、女性の人生は周囲との関係によってかなり変化します。

どれも大事だけれど、優先順位をつけなくてはならない。

なかなか迷ってしまうものですが、

「仕事をする時間は長い、あとからいくらでもキャリアアップできる」

エナさんの考え方を聞くと、人生は長期戦でいいのだとストンと腹に落ちます。
決断する力が湧いてきそうです。

 

-関連記事:女性管理職~それぞれのStory~ <Youさん 託児施設パート勤務→主任>
https://www.realone-inc.com/information/femalemanager615091/

 

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