まりさんのStory<証券会社の営業職→社会保険労務士法人→管理職> - 従業員満足度調査・360度評価のリアルワン株式会社 - 人と組織の成長を支援

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2020.01.29

シリーズ

女性管理職~それぞれのStory~

COLUMN

360度評価

まりさんのStory<証券会社の営業職→社会保険労務士法人→管理職>

女性活躍推進法の制定後、多くの企業が積極的に女性管理職の登用を進めています。企業にとっては、女性が活躍できる土壌を作ることで組織風土が活性化されたりイメージアップにつながったりと、さまざまなメリットを得られます。

しかし、従来の日本の企業では女性が管理職に就く例は決して多くなく、女性たちの間でも、目指すべき姿を描きにくいという課題があります。また、家庭との両立やプライベートへの影響などを懸念する声が上がるのも実状です。

このシリーズでは、管理職に就いた女性たちの実際のエピソードを紹介していきます。キャリアとプライベートとの間で悩む女性たちの参考になれば幸いです。

リアルワン株式会社では、リーダーの育成をサポートする「360度評価サービス」を提供しています。上司・同僚・部下といった各レイヤーからのフィードバックは、マネジメント力の強化に役立ちます。女性たちが理想の働き方を実現し、生き生きと活躍する社会の実現を目指しています。

今回のゲスト:まり様(38歳)

プロフィール:大学を卒業後、証券会社の営業職として3年間勤務。その後、社会保険労務士法人に転職し、管理職に昇進。現在は、将来の独立を目指して経験を積み上げている。

【現在の仕事】
労務

【これまでのキャリア】
・大学を卒業後、証券会社の営業職として3年間勤務
・社会保険労務士法人に転職
・同法人で管理職に昇進

【目次】
1.周囲からの推薦で管理職に。忙しくても、やりがいを感じる
2.安易に自分の意見を変えられない。管理職の責任を痛感
3.プライベートの時間を確保できず、家族から責められたことも
4.将来の独立を視野に入れて、今は経験を積み上げる時期
5.女性管理職は「心配り」を失ってはいけない

Story

1.周囲からの推薦で管理職に。忙しくても、やりがいを感じる

大学を卒業後、証券会社に入社し営業職として3年間勤務しました。その後、従業員規模30人ほどの社会保険労務士法人に転職して、労務の仕事をしています。

管理職になったのは36歳のときでした。私から積極的に働きかけたことはなかったのですが、周りからの推薦を受ける形で応募したという経緯です。周囲の期待に応えたい気持ちもありましたが、それ以上に、管理職を経験しておきたいという思いがありました。というのは、いずれ独立起業したいと考えているため、マネジメントの経験は必ず役に立つと思ったからです。

私は夫と子供一人、母の4人家族です。管理職に就くと決めたときの家族の反応は微妙でした。なぜなら、給料が大幅にアップするわけではなく、責任だけが増えて労働時間も長くなるだろうと予想されたからです。実際、管理職に就任後、条件が良くなったということはありませんでした。逆に、以前よりも忙しさが増して、「つらい……」と感じる場面が増えました。

ですが、管理職の仕事自体にはやりがいを感じています。この経験は絶対に将来役立つと思いながら、日々邁進しています。
1.周囲からの推薦で管理職に。忙しくても、やりがいを感じる

2.安易に自分の意見を変えられない。管理職の責任を痛感

管理職になって嬉しかったのは、自分の意見が現場に通りやすくなり、仕事を動かしている実感を得られたことです。責任者としての立場そのものに、やりがいを感じます。

しかし裏返せば、つねに責任の重みを感じ続けているということ。部下への対応の一つをとっても熟慮しなければいけません。たとえば、会議で今後の方針を決めるときにも、部下一人ひとりの意見を尊重する気遣いが必要です。以前は考えもしなかったことですが、管理職には目に見えない気苦労がいろいろあると気づきました。

管理職として私が強く意識しているのは、安易に自分の意見をコロコロと変えないことです。軽薄という印象を与えてしまっては、部下の信頼を得られません。私の言動を周囲がどのように受け止めるのか、つねに細心の注意を払っています。
2.安易に自分の意見を変えられない。管理職の責任を痛感

3.プライベートの時間を確保できず、家族から責められたことも

管理職に就いてから、家族には迷惑をかけてしまいました。というのは、以前よりもプライベートの時間を確保しにくくなったからです。平日の帰宅が遅くなるのは理解を得られたものの、休日出勤をしなければならなかったときは夫と衝突したこともあります。

一番つらかったのは、子供を遊びに連れていけなかったことです。子供はまだ小さいので、休日になると「一緒に出かけたい」とねだります。この願いを叶えてあげられなかったときは、本当に申し訳ない気持ちになりました。

管理職になれば、ある程度の時間は拘束されると覚悟はしていたものの、想定よりもプライベートに大きな影響を及ぼしました。現在は仕事に50%ほどの時間を取られていますが、理想は30%くらいです。家族との時間、自分の時間も確保しながらバランスよい生活を送りたいと思っています。
図1_まりさん_理想と現実の割合

4.将来の独立を視野に入れて、今は経験を積み上げる時期

今の目標は、将来の独立起業に向けて知識や経験を積み上げることです。管理職という責任あるポジションとはいえ、今は私自身も雇用されている立場です。経営トップになったときに、どのように人材を生かしていくべきか、どのように采配すれば組織が機能するのか、今のうちにしっかり学びたいと思っています。また、資格を取得して開業時の助けになるように備えておこうと考えています。

管理職になってから、つらいと感じる場面は増えましたが、自分自身を成長させるには我慢はつきものです。この経験が必ず将来の役に立つと信じて頑張っていきたいと思っています。「経営の何たるか」を理解した段階で、会社は辞めるつもりです。次のステップに進み、私が理想とする働き方を実現するのが夢です。

5.女性管理職は「心配り」を失ってはいけない

管理職を目指すのであれば、女性ならではの優しさを心がける必要があると思います。もちろん、責任ある立場ですから厳しさも大切です。しかし、それだけでは男性の管理職以上に「冷たい人」という印象を与えてしまう場合があります。自分では普通に対応しているつもりでも、周囲からすると、女性管理職はまだまだ誤解されるケースが少なくありません。

たとえば、感情的と受け止められるような話し方は避けて、部下がミスをしたときも諭すような口調を心がけるなどの配慮が必要です。また、相手によって態度を変えるといったやり方も誤解されてしまうので、誰に対しても公平であるように努めたほうがよいでしょう。部下が素直に話を聞いてくれる状態を作るのは簡単ではありませんが、まずは信頼関係を築けるように進めていくことが大切だと思います。それが結果として、仕事をスムーズに運ぶコツになります。

男性の管理職が当たり前にやっていることでも、女性管理職が同じようにやると受け入れてもらえないこともあるでしょう。ですが、それをネガティブに捉えるのではなく、女性管理職にしかできない「心配り」で現状を突破できることも多いと考えてほしいなと思います。
5.女性管理職は「心配り」を失ってはいけない

まとめ

管理職というポジションへの期待感はあっても、プライベートで犠牲になることも多いなど、メリットを感じにくいという声が聞かれることがあります。まりさんも、管理職に就いてから気苦労の多さを実感したり、家族から責められたリして、当初は想像していなかったつらさを味わっています。

彼女のモチベーションの源泉は、将来の独立起業という目標です。今は自分自身を成長させる時期と考え、現状を乗り越えながら学ぶ姿勢を持ち続けています。女性管理職ならではの心配りで道は拓けるというメッセージをくれた、まりさん。長期的な視点で理想の生き方を目指す彼女から、多くのことを学べます。

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