2020.11.13
シリーズ
Work & Life~それぞれのStory~
COLUMN
従業員満足度調査(ES調査)
ペリドットさんのStory
自営業の倒産、離婚から再起!サロンオーナーとして成功するまでの道
働き方の多様化が進み、ワークライフ(職業人生)における充実度の向上も十人十色になっている現在。このシリーズでは、将来への不安を抱える20代・30代のビジネスパーソンに向け、先人の歩みを「ワークライフチャート」とともに紹介します。
長い職業人生では、順調なことばかりではありません。つまずいたり失敗したりする中で、どんな選択がどのような結果をもたらしたのか。先人たちのストーリーからは、将来に向けて一歩を踏み出すためのヒントがいろいろあります。
リアルワン株式会社では、従業員の満足度向上に役立つ「従業員満足度調査(ES調査)」を提供しています。仕事の充実は人生の豊かさにつながるものと捉え、さまざまな角度からの提案を行っています。
今回のゲスト:ペリドットさん(53歳・女性)
【現在のお仕事】
・業種:美容・コンサルティング業
・職種:エステティシャン・コンサルタント・コーチ
・勤務地:東京
・役職:代表(サロンオーナー)
・勤続年数:9年
【経歴】
・保険会社の事務員/5年
・洋服販売(家族経営)/11年
・観光施設でのお土産販売を起業/1年半
・美容サロン経営/9年
目次:
1. 【My Work & Lifeチャート】
・好きなことを実現できて充実していた20代。自営業の経営不振を機に下降
・とにかく、やれることをやるしかない……37歳で陥った苦難の日々
・長男の病気が転機に。心理学とエステを融合したサロンを開業
・病気で倒れたあと再婚を決意。人生はまだまだわからない
2.職業人生を充実させるために
・幸せで美しい女性を増やす。そんな存在でありたい
・仕事に振り回されず、自分で舵を取ることが大切
・ミレニアル世代へのメッセージ
Work & Lifeチャートから人生を確認してみる
好きなことを実現できて充実していた20代。自営業の経営不振を機に下降
短大を卒業後、地元の岐阜県で保険会社に就職。仕事は充実していて収入も多かったので、海外旅行や国内旅行にたくさん出かけていました。20代半ばでの結婚を機に、彼が経営していた洋服販売業を手伝うことに。自分のセンスを生かした仕入・販売でお客様に喜んでもらえるのが嬉しく、楽しい毎日でした。その後、長女と長男を出産し、仕事と育児を両立する毎日を過ごします。
しかし、35歳ころになると経営不振に陥り、主人は紳士服専門店に単身赴任することに。月に1度の帰宅となり、少しずつ夫婦間に溝ができ始めました。金銭面での喧嘩が絶えない日が続き、そこから別居へ。別居を決めたことで気持ち的には楽になったものの、「何のために結婚しているのか?」という自問自答を繰り返しているうちに、離婚を考えるようになりました。
このころから「自分で未来をつくる」ことに目覚め、洋服販売という仕事に将来性を見出せなくなったこともあり、閉店を決めます。
とにかく、やれることをやるしかない……37歳で陥った苦難の日々
自営業を辞めたあとは、友人に誘われ、観光地で手作りのお土産を販売するという仕事を始めます。37歳のころです。とくにやりたい仕事ではありませんでしたが、「稼がないといけないし、やれる仕事はなんでもやろう!」そんな毎日でした。
ただ、それだけでは収入が足りないので、夜はスナックでアルバイトもしました。世間の噂や目も気になりましたが、そんなことをいっていられる状態ではなく、とにかく全力投球しなければならない。まさに、無我夢中です。このころは女友達ともほとんど会わなくなり、私の人生のローポイントといえる時期です。
長男の病気が転機に。心理学とエステを融合したサロンを開業
38歳のときに知人の紹介で税務関連の会社への就職が決まり、仕事も楽しく、少しずつ充実度が向上します。別居状態にあった主人と離婚したのは40歳。円滑な離婚ができたので、その後も子供を含めて一緒に食事をするなど仲は悪くありません。
転機となったのは、長男の病気をきっかけに知ったヒーリング療法でした。税務の仕事も続けながら、44歳でヒーリングのサロンをオープンし、その後フェイシャルやリンパマッサージの資格を取得して本格的に稼働し始めました。
お客様から悩みを相談されることが増え、46歳ころからNLPという心理学を学び始めます。心理学とエステを融合したサービスをブログに書き始めたら、お客様がどんどん増えていきました。そのころ、お気に入りのブロガーが書いている記事でピンとくる女性用の下着に出会い、試着のために東京まで出向きました。
「ピントきたら、やる」というのが私の信条で、さっそくサロンでの取り扱いを始めました。お金や時間がかかるものでも、それが気になるということは自分に必要ということ。ピンときたら、それが未知の世界であっても学び、自分の一部にしていくというのが私のやり方です。この女性用下着は、のちに美容商材卸部門としてメインの事業になっていきます。
病気で倒れたあと再婚を決意。人生はまだまだわからない
サロンの開業後も税務関係の仕事は続け、全国でも珍しい女性専務理事にまで昇進しました。天下りが多く男性が多い業界でもあったので、正直嫌な思いをしたこともありますが、仕事は楽しく充実していました。
公益社団法人となることが決まり、仕事が大変になってきたのと同時にサロンの業績も順調に伸びていき、ここでまた転機が訪れます。親には反対されたものの、私は専務理事という立場を捨てて、サロンに専念することを選びました。当時、伸びていたバストケアの事業に注力し、東京・大阪・岐阜にスクールを開校。生徒さんが一気に増え、出張が多い毎日となりました。
51歳のときに潜在意識を変えるセッションを受け、人生がさらに飛躍し始めたと思っていたときに、脳出血という思ってもみなかった病気に。ただ、それがきっかけで再婚を決意したので、「人生はまだまだわからないな」というのが私の感想です。
振り返ると、全体的に「ついている人生」だと思って生きています。もちろん、倒産や離婚などもあり、すべてが順調ではありませんが……。こうした予測できない状況は私だけでなく、すべての女性に起こり得るものだと思います。そう考えると、これからの人生も、もっともっと楽しんでいこうと思えてきます。
職業人生を充実させるために
幸せで美しい女性を増やす。そんな存在でありたい
40歳で離婚したあとは、ただひたすら仕事をしてきました。仕事の評価をいただけるたびに充実度は上がりましたが、50代になって再婚することを目標とする生活を始めました。やはり、未来はパートナーと一緒に笑っていたいので。
50代で始めた婚活。そこで知り合った彼と3度目のデートという矢先に、脳出血になり倒れてしまいました。ですが、名古屋までお見舞いに来てくれた彼の愛情に支えられ、お医者様も驚くほど驚異的に回復しました。
「決めれば、できる!」というマインドを学んでいたことも、支えになったのだと思います。今は理想の男性に出会い、幸せを実感中です。「現実は自分で変えられる」ということを経験した立場からも、幸せで美しい女性を増やすための存在になりたいというのが私の描く未来像です。
仕事に振り回されず、自分で舵を取ることが大切
仕事は収入面でも精神面でも自分を支えてくれるものではありますが、一歩間違えると振り回されてしまう。自分で舵を取ることがとても大切なんです。何が自分にとって一番大切なことなのか。つねに自分に質問しながら、そのうえで自分の使命をまっとうしていきたい。
これまでは時間とお金に追われて仕事をしていましたが、今は「余裕を持って仕事をする」を心がけています。
ミレニアル世代へのメッセージ
「ピンときたことは、やってみよう!」というのが私からのメッセージです。脳はいつでもサインを出してくれているんです。気づかないふりをしたり言い訳をしたり、お金や勇気がないために実行しないのはもったいないこと。
自分に悪いことは起きないと信じてみる。怖いと思うのは、自分の過去の思考に縛られているだけ。勇気を出して一歩進めば、そこから自分にとってのスタンダードは変わるのです。
年齢も関係ありません。私が起業したのは40歳を過ぎてから。それでも、やりたい気持ちがあれば環境は整っていきます。まずは自分自身が発しているサインに素直になってみてください。
まとめ
自営業の倒産や離婚など、公私ともに大きな選択をしなければならない場面を経験してきたペリドットさん。サロンオーナーとして活躍し、私生活でも幸せをつかむに至ったエピソードを教えてくれました。未知の分野であっても「ピントきたら、やってみる」というペリドットさんの生き方は、人生の選択に迷っているときのヒントになりそうです。
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