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2022.04.18

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女性管理職~それぞれのStory~

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女性管理職~それぞれのStory~
<レオさん 美容部員→2度の産休→工場現場の作業員→管理職>

企業の競争力強化や組織の活性化において、女性が活躍できる職場づくりはますます重要になっています。しかし、ライフステージが目まぐるしく変わる女性にとって、仕事と家庭の両立やキャリア形成は常に頭を悩ます課題です。

このシリーズでは、実際に女性管理職として活躍する女性たちにスポットをあてて、リアルなエピソードを紹介していきます。彼女たちの様々な選択には、今後のキャリアを考える上でのヒントがたくさん詰まっています。将来への不安を感じている女性たちの参考になれば幸いです。

リアルワン株式会社では、マネジメント力向上に役立つ「360度評価サービス」を提供しています。誰もが生き生きと働ける社会の実現に向けて、様々な角度からの提案を行っています。

今回のゲスト:レオ様(37歳)

プロフィール:高等学校を卒業後、美容部員を3年務めたのち1人目の産休に入る。その後、短大を卒業して自営業を経験し2人目の産休。工場現場の作業員として勤め始め、31歳ときに管理職(工場の班長)に就任。

【現在の仕事】
金属業の工場にて管理職(従業員規模30名程度)

【これまでのキャリア】
・高等学校卒業後、美容部員を3年→産休
・短大を卒業し、自営業→産休
・工場現場作業員として勤務したのち、31歳のときに管理職に就任

【目次】
1.  2人の子供がいるシングルマザーだが、周囲の薦めで管理職に就任
2.  自分の意見・企画が会社全体に影響するのが大きなやりがい
3.  子供が病気になると、仕事との両立の難しさを実感する
4.  昭和の世代が築いてきた古き社風を変えて“離職率ゼロ”にしたい
5.  言葉よりも行動で示したほうが理解を得やすいし、信頼を集めやすい

Story

2人の子供がいるシングルマザーだが、周囲の推薦で管理職に就任

管理職になったきっかけは、長年勤めてきた先輩社員たちが高齢化していて、今後の会社を担う社員が減少していることから、先輩社員や現管理職からの推薦があったことです。

早朝の早出や残業をしても役職手当に含まれているので、同年代の社員からはあまり勧められませんでしたが、管理職になるのは仕方がないと思うところもありました。というのは、男性が多い部署ではどうしても個人プレーになりやすく、管理職がしっかり取りまとめないと、業務への影響が出てしまうことがあったからです。

2人の子供を持つシングルマザーなので、管理職になることで子供たちに負担がかからないか心配でしたが、子供が病気になった時は社長がフォローしてくれるなどの配慮があり助かっています。管理職に就いてからは忙しくなりましたが、人事やイベントの企画なども任せてもらえるので、仕事のやりがいは大きいと感じています。

自分の意見・企画が会社全体に影響するのが大きなやりがい

管理職の仕事内容は、金属材料の入出庫管理や備品管理、材料の切削、棚卸準備などの工場業務のほか、人事の仕事として会社説明会の資料作成や説明会当日の運営・ブースデザイン、新入社員のマニュアル作成、歓送迎会の手配、日々の業務遂行に関する人員の取りまとめや配置決めなども行っています。

管理職になって苦労したのは、これまでやってきた工場の仕事に加えて、人事関連の業務も任されたことです。就業時間内だけでは追いつかず、帰宅して家事を済ませた後の深夜や週末に資料を作成することもありました。また、社員全員の協力を得ることが難しい場合もあり、不平不満の声をうまく処理しなければならないことも大変でした。

一方で、管理職になって良かったと感じるのは、自分の意見や企画を通せるようになったことです。自分で考えたことを会社全体として取り組めるようになったのは、大きなやりがいです。

たとえば、今までは物が散乱していた職場でしたが、私が「毎日15分の清掃活動をしよう」と提案し、会議で議決されました。社員全員で美化活動を行い、安全で清潔な職場に変わることができました。

子供が病気になると、仕事との両立の難しさを実感する

基本的には土日が休みの職場のため、プライベートとの両立は比較的できますが、子供たちの行事がある時にお休みをもらうのは難しいのが実際です。授業参観日や運動会にもあまり参加できないので、子供たちには寂しい思いをたびたびさせていると思います。

管理職になってからは、仕事を終えてから夕食の買い物をすることにイライラすることが多かったので、今は宅配の食材を利用しています。仕事が終わったら自宅に直帰できるので、家族で過ごす時間を増やすことができました。

ただ、子供が病気になると、仕事との両立はやはり難しいと感じます。仕事が終わってから病院に行ったり、病児保育のお迎えをしたりすると帰宅時間が遅くなるので、家事は手を抜くしかありません。仕事を早退して対応することもありますが、そうすると翌日の仕事が大変だったりして両立の厳しさを実感します。

今は仕事に60%の時間を割いていますが、理想は30%ほど。子育てや自分のための時間をもっと確保できるようになれたらと思っています。

昭和の世代が築いてきた古き社風を変えて“離職率ゼロ”にしたい

この5年以内の目標は、昭和の弾丸世代が気合いや勢いで築いてきた55年間の古き社風を、少しずつ良い労働環境に変える働き方改革をすることです。重労働なため離職率の高い工場ですが、数年後には離職率ゼロを目指して、介護や育児があっても休暇が取りやすい職場にしていくのが理想です。

10年後には子供たちも成人するので、身体への負担が少ない事務職に異動できたらと思っています。ただ、仕事では常に学ぶ姿勢が大切だと思っているので、部署が変わったとしても新しいポジションでの仕事を極め、後輩たちに知識を教えられるような存在になりたいというのが私の願いです。

言葉よりも行動で示したほうが理解を得やすいし、信頼を集めやすい

私のように男性比率が高い職場で女性管理職を目指すのであれば、やはり言葉よりも行動で示したほうが理解を得やすいですし、また、管理職になってからの信頼も集めやすいと思います。

女性だからこそ、「守ってもらう」姿勢ではなく、男性たちに負けないくらいの仕事量をこなすことで男性社員たちも一緒に頑張ってくれます。一方で、女性としての強みを活かして、社員一人ひとりに気配りすることも重要なポイントです。失敗して落ち込んでいる社員には優しい言葉をかけてあげたり、褒めてあげたり。こうした当たり前のコミュニケーションを忘れてはいけないと思います。

いつも笑顔でいるのは難しいことですが、女性の笑顔は職場の雰囲気を明るくするので、私自身はできるだけ笑顔を絶やさないようにいつも心がけています。

まとめ

2人の子供を持つシングルマザーのレオさん。管理職としてのやりがいを感じる場面と、仕事と育児の両立で現実的にぶつかる壁を語ってくれました。「言葉よりも行動で示す」「女性の笑顔は職場の雰囲気を明るくする」というメッセージには、男性が多い職場で管理職を務めるレオさんならではの力強さがうかがえます。今後のキャリアプランに悩んでいる女性の参考になれば幸いです。

※本記事に使用している画像はイメージです。

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