はるさんのStory<病院の管理栄養士→管理職> - 従業員満足度調査・360度評価のリアルワン株式会社 - 人と組織の成長を支援

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2019.09.27

シリーズ

女性管理職~それぞれのStory~

COLUMN

360度評価

はるさんのStory<病院の管理栄養士→管理職>

女性ならではの視点や気配りが生かされる職業はたくさんあります。近年では、女性リーダーが生み出す価値について広く認識され、多くの企業で女性管理職が増えています。

しかし一方で、結婚や出産でライフステージが目まぐるしく変わる女性にとって、「キャリアか家庭か」という選択を迫られるケースが少なくありません。このシリーズでは、管理職となった女性が仕事と家庭、そして人生をどのように考えて歩みを進めていったのか、リアルな声をお届けします。

リアルワン株式会社では、管理職のマネジメント力向上および個人の成長をバックアップする「360度評価サービス」を提供しています。仕事とプライベートとの狭間で悩みを抱える女性たちが自分らしい働き方を実現し、かけがえのない経験ができる社会になることを目指しています。

今回のゲスト:はる様(41歳)

プロフィール:短大を卒業後、老人保健施設で介護士と管理栄養士を兼任し5年間勤務。その後、給食委託会社に転職し、出産。32歳のときに現在の病院に入職し、管理職に就任。

【現在の仕事】
職種:病院の管理栄養士
ポジション:管理職

【これまでのキャリア】
・老人保健施設で介護士と管理栄養士を兼任
・給食委託会社に転職→出産
・現職の病院に管理職として就任

【目次】
1.出産後、転職と同時に管理職に就任
2.患者様が抱える問題は解決できたものの、新たな課題に直面
3.単身赴任の夫とコミュニケーションがとれずケンカに
4.やりたいことはいろいろ。一生、走り続けるために
5.女性管理職に必要なのは「無理なことは人に頼る」素直さ

Story

1.出産後、転職と同時に管理職に就任

出産後、32歳のときに現在勤務している病院に管理栄養士として採用されました。面接で提示された条件が管理職だったため、入社と同時に課長というポジションに就きました。

これまでの仕事と比べて、一番大きな変化は給料です。最初に就職した老人保健施設の給料は11万円、次に勤めた給食委託会社は13万円。現在働いている病院に管理職として就任したときの初任給は、17万円です。管理職として働くことになり、周りからは「大変だね」と言われましたが、実際には収入面で非常にありがたいと感じていました。

しかし、管理職と子育ての両立は、思っていた以上につらいことでした。夫と協力して分担できればよかったのですが、夫は単身赴任のため、一人で子育てをしながら働くという状態です。さいわいにも家族が近くに住んでいたので、子供を預けることができました。

とはいえ、管理栄養士のように職場に一人しか配置基準がない資格職の場合、ほぼ毎日出勤しなければならない状況になります。管理職に就いた当初は、子供に申し訳ないという気持ちでいっぱいでした。でも、あらためて当時を振り返ってみると、「意外にやれたかな」と思っています。

出産後、転職と同時に管理職に就任

2. 患者様が抱える問題は解決できたものの、新たな課題に直面

私たちの身体を形成しているのは食べ物です。管理栄養士として大切にしているのは、なるべくきちんとした食べ物をみなさんに美味しく楽しく味わってもらうことです。

管理職になってうれしかったのは、やはり患者様からいただいた感謝の言葉です。問題は山積みでしたが、一つひとつ解決していき、結果として患者様に喜んでもらえたことに大きなやりがいを感じました。

しかし、いろいろな改善策を打ち出したことで、調理師の仕事が増えるという新たな課題に直面します。やることが増えたぶん、どこで効率化を図るか考えたり、経営者に調理師の給料に反映してもらえるよう交渉したり、管理職としてのつらさを実感しました。

一緒に働く仲間が何に苦しんでいるのか理解できるだけに、福利厚生や給料などの待遇面を会社としてどう改善していくかという点が今後の課題だと思っています。

患者様が抱える問題は解決できたものの、新たな課題に直面

3.単身赴任の夫とコミュニケーションがとれずケンカに

夫は単身赴任で離れて暮らしているため、どうやってコミュニケーションをとればいいのか悩みました。すれ違いの空気をどう埋めればいいのか。あらゆることを試しながら、カバーする方法を模索する日々が続きました。

夫から「働くのはいいけれど、管理職じゃないほうがいいのでは?」と言われ、ケンカになったことも少なくありません。「自分は自由に単身赴任しているのに!」と何度も悔し涙を流しました。

管理職に限らず、夫婦共働きでは子供に大なり小なりの我慢を強いることになります。私の場合、祖父母や保育園に子供を預けて働いたので、子供には寂しい思いをさせたと思います。そのぶん、仕事以外の時間は100%、子供と過ごすことを最優先しました。子供は「働くママが大好き」と言ってくれるので、今はそれが大きな励みになっています。

子育てと仕事の両立では、時間と体力をどうコントロールするかが課題です。理想は、仕事も子育てもしっかりこなしながら、自分の時間を持てる状態です。

4.やりたいことはいろいろ。一生、走り続けるために

現在は、腎臓病に特化した管理栄養士になるため、資格取得を目指して勉強しています。慢性腎臓病を予防する啓蒙活動をするなど、今後はさらにキャリアを広げていきたいと考えています。

管理職としては、調理職員の福利厚生を改善するのが目標です。調理は暑かったり寒かったりするなか、立ちっぱなしで作業するきつい仕事なので、調理師が働きやすい環境をつくりたいと思っています。自分自身の給料アップにもつながるよう、仕事の成果をしっかり出せるような働き方が理想です。

5年後には夫が単身赴任をする業務からはずれるので、一緒に住むことになります。楽しい生活への期待がある反面、衝突することも出てくると思います。ライフスタイルが変わっても仕事に悪影響が出ない方法を考えて、今から準備しておくつもりです。

子供から「歳をとったよね」と言われないように、見た目にも気を配りつつ、仕事と家庭を両立するべく努力したいと思っています。引き際はありません。 一生走り続けたい。これを実現するために、体力づくりにも励んでいます。

5.女性管理職に必要なのは「無理なことは人に頼る」素直さ

女性の場合、産休・育休後に時短勤務を申請すると、業務を遂行できないと判断されて役職をはずされるケースもあるでしょう。さらに、目には見えにくいパワハラがあるのも事実です。

しかし、仕事でしっかり成果を出せるなら、あきらめなくていいと思います。効率化する部分を明確にして、時短勤務であっても通常勤務と変わらない成果を出せると納得してもらえばいいのです。融通を利かせてほしい部分はどこなのか、はっきり主張することも大切です。働きやすさとやりがい、どちらもあきらめる必要はありません。

女性管理職として心得たほうが良いと思うのは、「無理なことは素直に人を頼ろう」です。管理職になる女性は負けず嫌いな方が多く、男性と同じような働き方をしてしまいがちです。しかし、女性だからこそできる働き方は必ずあります。素直に「お願いしていい?」と言ってみましょう。あなたが頼らないと、部下も成長しません。

「今できるベストを尽くすだけでいい」と考えれば、肩の力が抜けて、自分らしい働き方が見つかるはずです。

女性管理職に必要なのは「無理なことは人に頼る」素直さ

まとめ

子育てをしながら管理職の責任を果たすことは、けっして容易ではありません。はるさんのように、「子供に寂しい思いをさせてしまう」と悩んでしまうこともあるでしょう。

子育てと管理職の仕事を両立するには、時間をどのように使い、いかに効率化を図れるかが重要なポイントになります。また、上司・同僚・部下に納得してもらえる仕事をする必要もあるでしょう。はるさんは「効率的に仕事の成果を出す」ことにこだわり、子育てをする女性管理職として職場での理解を得ています。

仕事を一人で抱え込まずに、「素直に周囲の人を頼る」というやり方を実践している、はるさん。キャリアも家庭も大切にしたいと考える女性にとって、彼女の柔軟な考え方は大いに参考になるのではないでしょうか。

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