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2021.12.17

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女性管理職~それぞれのStory~

COLUMN

360度評価

女性管理職~それぞれのStory~
<あきさん 営業職→結婚退職→人材営業→人材派遣会社の課長→ベンチャー企業の部長>

女性が活躍する社会への期待が高まる一方で、管理職への昇進にためらいを感じる女性が多いという現状があります。結婚・出産・育児とライフステージの変化がある女性にとって、仕事と家庭の両立はキャリアを築く上で大きな課題です。

このシリーズでは、今後のキャリアに不安や迷いがある女性に向けて、実際に女性管理職となった女性たちのリアルなエピソードをお届けします。彼女たちはどんな壁にぶつかり、どう乗り越えてきたのか。同じ悩みを持つ女性たちの参考になれば幸いです。

リアルワン株式会社では、リーダー育成やマネジメント力強化に役立つ「360度評価サービス」を提供しています。誰もが自分らしい働き方ができる社会の実現に向けて、さまざまな角度からの提案を行っています。

今回のゲスト:あき様(41歳)

プロフィール:看護学校卒業後、インサイドセールスに一年間従事したのち結婚退職。人材営業やフリーランスを経て人材派遣会社で課長職を経験。その後、ベンチャー企業で人事広報の部長職、東証一部上場企業のHRビジネスパートナー、ベンチャー企業の人事広報立ち上げに携わる。

【現在の仕事】
IPO(新規公開株式)を目指すベンチャー企業で人事広報の立ち上げ

【これまでのキャリア】
・看護学校を卒業後、インサイドセールス(1年)→結婚退職
・人材ビジネスでの派遣アシスタント(3年)を経験した後、人材営業へ(1年)
・フリーランス(4年)
・人材派遣会社で課長職(従業員規模2000人:3年)
・ベンチャー企業の人事広報部長(1年)
・東証一部上場企業のHRビジネスパートナー
・ベンチャー企業の人事広報立ち上げ

【目次】
1. 管理職になれるチャンスがないと感じて転職。37歳で人材派遣会社の課長職へ
2. 「あんな管理職になりたい」といわれるような言動をとることが大切
3. 子供を産まないという選択をした分、仕事に夢中になっていたい
4. IPOに向けた人事体制構築が今の目標
5. 仕事を子供のように愛して取り組んでいけば、自ずと結果は出るはず

Story

管理職になれるチャンスがないと感じて転職。37歳で人材派遣会社の課長職へ

看護学校を卒業後、インサイドセールスの仕事をしていましたが、結婚を機に退職しました。その後は人材ビジネスの派遣アシスタントから始まり、HR領域の仕事経験を積みました。管理職になれるチャンスがないと感じて転職を検討していたところ、人材派遣会社から課長職としてのオファーがあり、転職することに。37歳のときです。

初めは担当課長として1年ほど勤務。その後、パフォーマンスや勤務態度が評価され、12名のレポート先課長になりました。世界ナンバー1ベンダーとして表彰されるなどの実績を出すことができました。ですが、もっと本質的なところに関われるインターナルな人事の仕事にシフトしたいと思い、社長に引きとめられながらも転職を決意します。

転職先はベンチャー企業で、課長職として入社しました。その後、社長命令で部長職の男性を退職勧奨し、後任として私が部長職に就くことになりました。

部長になってから残業が増えたということはありませんでしたが、実績や活動内容の報告があるので、どうしても会議の時間は多くなりました。また、他の部門長との関係性を良くして仕事をやりやすくする必要があったため、飲み会に参加する機会も増えました。

「あんな管理職になりたい」といわれるような言動をとることが大切

人材派遣会社の課長職のときは、メンバー12名のラインマネジメントや評価・育成のほか、プロジェクトマネジメントや新規開拓、営業企画、営業資料作成、クレーム対応、講師として登壇するなど多岐にわたる業務を担当していました。

ベンチャー企業の部長職では、社長直下で人事広報のすべてを一人で完結しなければなりませんでした。直接レポートの部下は派遣の1名のみでしたが、人事広報部の部長だったのでメンバー70名が評価・育成の対象でした。

管理職になって嬉しかったのは、女性メンバーから私のような管理職になりたいといわれたときです。彼女が海外にMBAを取りにいったときは寂しい気持ちになりましたが、帰国したら一緒に仕事をしてみたいと思っています。

苦しかった経験は、社長命令で男性上司を退職勧奨したときのこと。男性・女性という区別はとくにありませんでしたが、私のほうが年下だったのでとてもやりづらかったです。なんとか共感してもらえるよう努めました。

管理職として大切にしていることは、「あんな管理職になりたい」といわれるような言動を常にとることです。そのためには、会社にいる自分とプライベートの自分がちゃんと自己一致していることが必要で、無理をしすぎない姿勢が大事だと思っています。

社内の女性管理職はまだまだ少数派ですが、女性管理職がいると、男女問わず社員のよき相談役になれることが多いと思います。その点をもっとうまく活用してほしいなと思っています。

子供を産まないという選択をした分、仕事に夢中になっていたい

もともとは「結婚したら専業主婦として子供を育てて……」というライフスタイルを想像していました。まさか、自分が仕事中心の生活を送ることになるとは思いもしませんでした。

ですが、仕事をがんばった結果として周囲から認められたり感謝されたりする中で、「もっと成長したい」「もっとがんばりたい」と思うようになり、どんどん仕事にのめり込んでいきました。

37歳のときに管理職になり、仕事をする時間と体力を確保しなければならなかったため、通勤が楽になるところに単身赴任して今もその生活を続けています。経済的負担が大きくなりますし、家庭を振り返る時間も持てていないので夫には迷惑をかけていると思います。

また、仕事に夢中になるあまり体調を崩しがちで、子供を産めない健康状態になってしまったことも申し訳なく思っています。不妊治療も行いましたが、子供を産まないという選択をしました。その分、仕事に夢中になっていたいということもあり、今の生活をやめることができないのかもしれません。

今は仕事9割の生活ですが、理想でいうと仕事は6割くらいに抑えて、自分の時間をもっと増やせたらと思っています。

IPOに向けた人事体制構築が今の目標

ハードウェア系のベンチャー企業に転職するため、IPOに向けて人事体制を構築するのが今の目標です。年収を300万円下げての転職となるので、その損失分を取り戻したいと思っています。

5年後10年後を考えると、50代女性で人事の管理職というモデルケースが周囲にないので、フリーランスになるか起業するしかないと思っています。そのための準備として、今は友人や有志とビジネスクリエーションをしています。

40代に入った頃から体力の衰えや、ちょっとした不調を感じるようになりました。また、経験値やスキルが上がるほど、仕事が物足りないと感じることもあります。体力的な限界を感じたり、仕事に夢中になれなくなったりしたときは、キャリアの引き際なのかなと思っています。

仕事を子供のように愛して取り組んでいけば、自ずと結果は出るはず

女性管理職は話しかけやすいと思わせる穏やかさや、男性中心の幹部会議の中で仲裁に入れるようなしなやかさ、細かなところまで目が行き届く繊細さなど、女性が得意とする領域をフル活用して男性化しすぎないことが大切だと思います。

ただし、女性管理職を目指すなら、どうしても仕事にかける時間は全体の6割以上にしないと成り立たないと思います。その覚悟を持って挑戦を続けられるか、一度じっくり考えたほうがよいかもしれません。

世の中を見ると、女性管理職はまだまだ少数派です。「あなたのような女性管理職になりたい」といわれるようなモデルケースになれるよう、もっと挑戦してほしいなと思っています。

私自身は、管理職にたどり着くために行動量・スピード・完成度の面で男性以上のパフォーマンスを上げて、ようやく注目されたという理不尽さを感じたこともありました。ですが、仕事を子供のように愛して、夢中になって取り組んでいれば自ずと結果は出るものだと思います。

まとめ

もともとは主婦としての生活を想像していたという、あきさん。仕事をしていく中で自身の成長を求め、管理職として活躍する道を選びました。あきさんのように、初めから管理職を目指していたわけではなく、がんばった結果として社内からの期待が高まり管理職を打診される女性も多いでしょう。

あきさんは、女性には男性管理職にはない強みがある一方で、管理職を目指す上では一定の時間を取られる覚悟も必要というメッセージをくれました。何に重点を置き、優先順位をつけるのかは人それぞれですが、仕事への取り組みや努力の先にある形として女性管理職の道も一つの選択肢です。ぜひ今後のキャリアプランの参考にしてみてください。

※本記事に使用している画像はイメージです。

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