女性管理職~それぞれのStory~ <さかさん 教育関連の企業→2度の育休→エリアマネージャー職> - 従業員満足度調査・360度評価のリアルワン株式会社 - 人と組織の成長を支援

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2022.01.17

シリーズ

女性管理職~それぞれのStory~

COLUMN

360度評価

女性管理職~それぞれのStory~
<さかさん 教育関連の企業→2度の育休→エリアマネージャー職>

女性が活躍できる職場づくりには、多様化する市場での競争力強化や組織の活性化など様々なメリットがあります。一方で、結婚・出産・育児とライフステージが変化する女性にとって、キャリアと家庭の両立問題は常についてまわるのが実際であり、管理職への昇進に躊躇するケースが少なくありません。

このシリーズでは、実際に女性管理職になった女性たちのリアルなエピソードをお届けします。彼女たちはどのような壁にぶつかり、どう乗り越えてきたのか。今後のキャリアに迷っている女性たちの参考になれば幸いです。

リアルワン株式会社では、マネジメント力強化に役立つ「360度評価サービス」を提供しています。誰もが自分らしい働き方ができる組織の実現に向けて、様々な提案を行っています。

今回のゲスト:さか様(36歳)

【現在の仕事】
教育関連企業/エリアマネージャー

【これまでのキャリア】
・大学卒業後、教育関連の企業に入社(全国25拠点の事業所)
・出産後、時短勤務で復帰
・2度目の育休から復帰後、エリアマネージャーに就任

【目次】
1. 多様な働き方モデルを作るという方針のもと、シングルマザーの私が管理職に
2. 公私混同につながるコミュニケーションはしない
3. 仕事に4割・家庭に5割の時間。理想的な働き方ができている
4. 仕事は人生の要素の一つというスタンス
5. 自分がどれくらいのパワー・時間を割けるのか、よく考えて選択すること

Story

多様な働き方モデルを作るという方針のもと、シングルマザーの私が管理職に

管理職になったきっかけは、上司からの推薦でした。女性管理職の登用を推進したいということ、若手を管理職に登用したいということ、また多様な働き方を認めるモデルを作るという会社の方針があり、シングルマザーである私に目が向けられたのだと思います。

管理職になってからの一番の変化は、やはり激務になったことです。1カ月に2日しか休みが取れない月もありました。年収は増えましたが、この激務に見合うかといわれると「それは違う」と言わざるを得ません。

また、会社全体として男性優位なところがあります。ある程度は実績を評価された上での管理職登用だったとは思いますが、残念ながら「下駄を履かされている」感じは否めません。そのため、一部の人たちからは見くびられていると感じることもあります。

公私混同につながるコミュニケーションはしない

エリアマネージャーの仕事は、担当エリアの職員の人事管理や教育指導、研修などです。事業所を定期的に巡回して社員の働き方や事務所運営についてヒアリングし、アドバイスするなどの業務も行っています。

管理職として大切にしていることは、特定の社員とだけ親しくなりすぎないことです。とくにLINEの交換は絶対にしないようにしています。業務連絡にLINEを使っているチームは私の周りにもありますし、会社としてLINEを使っているという場合もあるでしょう。

ただ、ともすると公私混同につながりやすく、管理職との安易なやり取りができるシステムが望ましくない場面も多々あります。そのため、私は業務連絡をする際は口頭や社内メール、書面などに決めています。社員との食事や飲み会なども極力参加しません。業務に必要なコミュニケーションは、業務の中でとるように心がけています

仕事に4割・家庭に5割の時間。理想的な働き方ができている

子供がいる人は、やはり子供を最優先に考えたほうが良いと思っています。預け先を確保できるのか、病気やケガ、学級閉鎖などのときにどのように対応するのか。こうしたことが決まっていなければ、安心して働くことができません。自分の人生において何を優先したいのか、そのためにどんな手段を使えるのか、よく調べて準備しておくことが大切だと思います。

私はシングルマザーですが、夫がいる方は育児と仕事についての考え方を共有しておくことも必須でしょう。家事も育児も完璧に一人でやり遂げようとすると、管理職になるのは難しいと思います。

私の場合は現在、仕事に4割、家庭に5割、残った時間は自分のために使っています。仕事自体はハードではありますが、理想的な働き方ができていると思っています。

仕事は人生の要素の一つというスタンス

これまでの部署では管理職としてやりきったという実感があり、別の部署に異動することになりました。これを機に、もう少し仕事のボリュームが少ない管理職として働いていこうと思っています。

子供が成人する頃になれば、もっと仕事に割ける時間も増えていくとは思いますが、現時点では「これ以上働くのは無理」というのが正直なところです。5年後くらいを目途にステップアップしたいと考えていて、資格の取得も視野に入れています。

ただ、管理職になることだけが人生の目標ではありませんし、収入増だけが重要事項でもありません。家族を大切にしながら、自分自身の人生を深く味わいたい。仕事は人生の要素の一つというスタンスで生きていきたいというのが私の考えです。

自分がどれくらいのパワー・時間を割けるのか、よく考えて選択すること

今は女性を管理職にしようという世の中的な動きもあるため、ある程度の年齢で実績がある女性を管理職に推薦する会社もあるでしょう。

ただ、それが正当な評価だと周囲が受け止めてくれるのか、単なる体裁づくりと受け取られるのか。これを左右するのは、自分が管理職の仕事にどのように向き合っていくのかという心構えや行動であり、結局は自分次第だと思います。

女性管理職がまだいない職場であれば、自分が次に続く女性たちのモデルケースになります。やりにくさや苦しさは当然ありますが、最終的には自分自身と向き合えるか、いかに冷静に自分自身を見つめながら働けるかが重要になります。

女性管理職になると、つらいことも多いですが、得難い経験もたくさんあります。自分がどれくらいのパワー・時間を仕事に割けるのかをよく考えて、選択してみてはいかがでしょうか。

まとめ

シングルマザーである“さか”さんは、多様な働き方を推進するという会社の方針のもと、女性管理職に就きました。女性活躍推進法により女性の管理職登用を積極的に進める企業が増えていることから、今回のお話と同様に昇進の機会が増加しているケースもあるでしょう。

さかさんは、子供がいる女性が管理職になる際は、何を優先したいのかを明確にして準備しておくことが大切といいます。大変なことがある一方で、得難い経験もたくさんあるというメッセージもくれました。キャリアと家庭の両立に不安を感じている女性の参考になれば幸いです。

※本記事に使用している画像はイメージです。

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