おすすめエンゲージメントサーベイツール10選!比較ポイントも解説

従業員の生産性向上や組織力の強化などさまざまな側面から従業員エンゲージメントが注目されています。従業員や会社のエンゲージメントを測定し、可視化や分析するためのシステムやサービスが、エンゲージメントサーベイツールです。自社のエンゲージメント測定のためにどのツールを選ぶべきか分からない方のために、エンゲージメントサーベイツールの比較ポイントと、タイプ別のおすすめツール10選を紹介します。

この記事を監修した人
青山 愼
青山 愼

立命館大学経済学部卒業。早稲田大学ビジネススクールでMBAを取得。在学中に、「組織学習」や「個人の知の獲得プロセス」に関する研究を経て、リアルワン株式会社を設立。企業や組織が実施する各種サーベイ(従業員満足度調査・360度評価・エンゲージメントサーベイ等)をサポートする専門家として活動。現在は累計利用者数が100万人を超え、多くの企業や組織の成長に携わる。

エンゲージメントサーベイの重要性とは

エンゲージメントサーベイとは、従業員や会社のエンゲージメントを測定するための調査のことです。エンゲージメントは従業員の貢献度や生産性と密接な関係があり、可視化することで自社の強みや課題の把握、生産性向上などをもたらします。人事や組織力に関する課題を抱えている場合、エンゲージメントサーベイによってエンゲージメントを可視化、分析することで課題の原因と改善策の把握につながる可能性も高まるでしょう。

エンゲージメントサーベイの概要や目的、メリット、導入までの流れは以下の記事でくわしく解説しています。

エンゲージメントサーベイ(エンゲージメント調査)とは

エンゲージメントサーベイツールの比較ポイント

エンゲージメントサーベイの実施に有効なツールが、エンゲージメントサーベイツールです。自社の課題やエンゲージメントサーベイ実施の目的に合わせたツールを選ぶために覚えておきたい、3つのポイントを解説します。

ツールのタイプ

エンゲージメントサーベイツールは、大きく特化型一体型に分けられます。特化型はエンゲージメントの調査、分析に特化したツールで、機能が少ない分低価格で利用できるのが特徴です。一体型はエンゲージメントサーベイのほか人事領域のさまざまな機能が搭載されている分、利用料金が高めの傾向にあります。

エンゲージメントサーベイのみに利用するか、ほかの人事業務にも利用したいかでまずツールのタイプを選びましょう。

機能

エンゲージメントサーベイツールは、システムやサービスによって以下のような機能が搭載されています。

【エンゲージメントサーベイツールの機能】

・専用のテンプレートを利用できる機能
・質問や調査項目のカスタマイズ機能
・回答者の属性別に結果を表示するクロス分析機能
・設問ごとの回答比率を表示できる項目分析機能
・個人単位での項目分析機能
・競合他社との比較ができるベンチマーク機能
・退職リスクやコンディションの悪い従業員がいる場合に知らせるアラート機能

従業員や組織など、測定や分析したいエンゲージメントの種類に応じた機能が搭載されているツールを選びましょう。

プラン

エンゲージメントサーベイツール導入の初期費用や月々のランニングコストは、システムやサービスによって異なります。機能の種類や数、利用したいアカウント数と、料金のバランスの取れたプランのあるエンゲージメントサーベイツールを選びましょう。

無料のお試しプランやトライアルを利用できるツールもあります。複数の導入候補にしぼりこんだ後、無料プランで操作性や機能の使い勝手を試すのもおすすめです。

特化型エンゲージメントサーベイツールおすすめ7選

分析

エンゲージメントサーベイの分析に特化した特化型のツールのおすすめ7選を紹介します。

エンゲージメント調査(リアルワン株式会社:当社)

リアルワンのエンゲージメント調査は、早稲田大学ビジネススクール(経営管理研究科)の竹内規彦教授監修のもと、科学的な調査方法論に則って開発された信頼性の高いエンゲージメントサーベイツールです。リアルワンは、創業から従業員満足度調査や360度評価などの企業向けサーベイを専業とし、100万人超の利用実績を持つ調査・評価の専門会社です。

>> 「リアルワンのエンゲージメント調査」の詳細はこちら

モチベーションクラウド(株式会社リンクアンドモチベーション)

モチベーションクラウドは、国内最大級のデータベースをもとに組織のエンゲージメントの状態を可視化、分析できるツールです。期待度と満足度の2軸によるアンケート調査や、他社および部署・階層別、過去と多角的な視点からの比較による組織分析や、パルスサーベイによる月次や週次での進捗状況の確認ができるため、取り組むべき課題と優先順位の把握につながります。ツールによる分析後は、コンサルタントによる組織改革の併走支援も受けられます。

HRBrain パルスサーベイ wellday(株式会社HRBrain)

HRBrain パルスサーベイ welldayは、従業員と組織の状態の可視化に特化したツールです。従業員ごとに回答内容に応じて設問数を自動調整し、調査内容を最適化するため回答者の負担を減らしつつ適切な調査を実施できます。収集した調査結果をもとに、システムが自動で課題の抽出と推奨アクションの提案を行うため、具体的な課題と改善策が把握できるのも特徴です。調査結果はデータとして一元管理できるため、従業員エンゲージメントのほか組織エンゲージメントの可視化と改善にも活用できます。

Wevox(株式会社アトラエ)

Wevox(ウィボックス)は、エンゲージメントをはじめさまざまな指標の測定と分析に特化したツールです。3分で回答可能、リアルタイムで集計できるエンゲージメントサーベイをはじめ、組織カルチャーのねじれや課題の可視化に役立つカルチャーサーベイや、ユング心理学の8因子をもとに個人の特性の可視化と従業員同士の相性が分かる個人特性診断などの調査機能を搭載しています。また、設問内容や調査の配信タイミング、対象者の絞り込みも可能なカスタムサーベイも配信可能です。1ヶ月の無料トライアルも利用できます。

Geppo(株式会社リクルート)

Geppo(ゲッポウ)は、個人、組織両方の課題の可視化と改善につなげられる機能を搭載したツールです。個人サーベイと組織サーベイを組み合わせることで、テレワーク時の従業員コンディションの把握、新入社員のオンボーディング施策、定着率の改善などさまざまなシーンで活用できます。個人サーベイは設問が3つのみ、ログイン不要、月1回の調査ペースと無理なく回答できるパルスサーベイを採用しています。

ハタラクカルテ (株式会社OKAN)

ハタラクカルテは、日本大学経済学部櫻井研司氏との共同調査によって開発されたツールです。データの収集と統計により組織コミットメントと相関関係が強い項目を導き出し、人材定着や活躍、離職防止に有効なサーベイ設問を開発、導入しています。サーベイの回答はもちろん、簡単な操作によるレポートの閲覧や分析、改善施策の検討ガイド機能など、ITシステムやツールの知識のない方でも使いやすい操作性や機能を採用しているのも特徴です。特許取得済みの独自指標である、収集データをもとにした価値観の違いの算出もできます。

ラフールサーベイ(株式会社ラフール)

ラフールサーベイは、組織のエンゲージメントサーベイに特化したツールです。1億2千万の蓄積データよりエンゲージメントやメンタル・フィジカルデータを導き、組織の状態を可視化するための設問で構成された調査を実施します。個人と組織の状態の可視化および改善につながる、人的資本経営やウェルビーイング経営を実現したい企業向けのツールです。サーベイ実施後は、組織改善を実現するカスタマーサクセスによる徹底サポートも受けられます。

一体型エンゲージメントサーベイツールおすすめ3選

エンゲージメントサーベイのほか、人事業務に関連した機能を搭載した一体型エンゲージメントサーベイツールのおすすめ3選を紹介します。

カオナビ(株式会社カオナビ)

カオナビは、エンゲージメントサーベイのほか人材情報の一元管理、評価運用管理機能、採用のミスマッチおよびハイパフォーマー分析、スキル管理や人材育成機能など、人事業務や戦略の効率化に有効な機能が搭載されたタレントマネジメントシステムです。従業員の才能や特性を可視化することで、人員の適切な配置や評価、人的資本経営、人事・労務DXの実現につなげられます。利用人数に応じた初期費用と月額料金で構成されたシンプルな料金体系を採用しているため、費用と予算のバランスを考慮した導入ができるツールです。

HRBrain 組織診断サーベイ(株式会社HRBrain)

HRBrain 組織診断サーベイは、エンゲージメントサーベイのほか、人的資本の情報開示のための機能が搭載されたツールです。1回3分で実施できる個人・組織サーベイの機能をはじめ、人的資本や組織状態の可視化と分析、他社との比較によるベンチマーク機能、フォローが必要な従業員を可視化できる離職予兆分析、独自のアルゴリズムによる改善アクションの提案機能などが搭載されています。労務管理や360°調査などのほかのHR Brainサービスと連携することで、他部署間とのシームレスなデータ共有や業務の効率化にもつながります。

ジンジャー人事労務(jinjer株式会社)

ジンジャー人事労務は、人事や労務業務の効率化に特化したツールです。会社全体での人事情報の一元化や、年末調整をはじめとした労務書類のペーパーレス化、入社手続きの電子化が実現するさまざまな機能が搭載されています。収集したデータはリアルタイムで集計、グラフ化するため組織改善や人事戦略の立案にも活用できます。従業員ごとにデータやシステムの編集、閲覧などの権限や範囲を設定できるため、エンゲージメントサーベイの調査結果をはじめとした、プライバシーに関する情報の漏洩も防げます。

まとめ

エンゲージメントサーベイツールの選び方やおすすめのツール10選を紹介しました。従業員や組織エンゲージメントを測定することで、人事や職場環境、働き方に関するさまざまな課題の把握と改善につなげられます。ただし、エンゲージメントサーベイツールを導入しても、適切な調査方法や分析を行わなければ正しい結果は集計できず、人事の課題解決や職場の環境改善は実現できません。

自社でツール導入やエンゲージメントサーベイの集計が難しい場合には、リアルワン株式会社が提供するエンゲージメント調査をご検討ください。調査・評価専門会社だからこその、課題把握と具体的な改善アクションにつながる調査を実施しています。エンゲージメントサーベイの実施をこれから検討している際には、ぜひお気軽にご相談ください。

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