minatoさんのStory 会社を100%としない。副業を含めた「趣味・家族・収益」の3本柱で成り立つ職業人生 - 従業員満足度調査・360度評価のリアルワン株式会社 - 人と組織の成長を支援

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2021.08.20

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Work & Life~それぞれのStory~

COLUMN

従業員満足度調査(ES調査)

minatoさんのStory
会社を100%としない。副業を含めた「趣味・家族・収益」の3本柱で成り立つ職業人生

「人生100年時代」「多様な働き方」といったキーワードが飛び交う昨今、ワークライフ(職業人生)における価値観や充実度も十人十色となっています。見方を変えれば、モデルケースがない中で将来への漠然とした不安を抱える20代・30代が少なくないというのが現状でしょう。

このシリーズでは、様々な職業人生を歩んできた先人たちのリアルなエピソードをお届けします。どのような経験と選択が職業人生に影響を与えてきたのか。今後のキャリアに悩む方々のヒントになれば幸いです。

リアルワン株式会社では、従業員の満足度向上に貢献する「従業員満足度調査(ES調査)を提供しています。企業と個人の豊かな未来を創るために、様々な角度からの提案を行っています。

今回のゲスト:minatoさん(47歳・男性)

【現在のお仕事】
・業種:製造業(従業員数5000人以上)
・職種: デジタル推進
・勤務地:東京 ※現在はテレワーク
・役職: 次長
・勤続年数:24年

【経歴】
・大学院修了後、製造業の会社に就職
・計画担当(3年)→SE(7年)→計画担当(4年)→海外工場立ち上げ支援(3年)→システム企画(3年)→デジタル推進(3年)

1. 【My Work & Lifeチャート】
・34歳:「知らない」「わからない」が通用しない現場への転勤でどん底を経験
・35~38歳:現場でも自分の力を発揮できるようになり少しずつ充実度が向上
・39~41歳:海外転勤で経験した語学・民族の壁を超える連帯感
・42歳:管理職に昇進して味わったのは、エンジニアではなく政治家のような苦悩
・「選ばれなかった側」にいるという自覚がサラリーマンとしての道を決めた

2.職業人生を充実させるために
・職業人生の充実度は「趣味・家族・収益」の3本柱で成り立つ
・「どれくらいの時間でいくら稼げるのか」は第3プライオリティ
・ミレニアル世代へのメッセージ

Work & Lifeチャートから人生を確認してみる

34歳:「知らない」「わからない」が通用しない現場への転勤でどん底を経験

大学院修了後、製造業を営む大手企業に就職しました。計画担当を3年間経験した後、システムインテグレーションのSE(システムエンジニア)を7年間やりました。SEの仕事はそれなりに楽しく、出世コースからは外れているものの給与が変わるわけでもないし、それほど悪くないなと思っていました。

職業人生におけるローポイントは、34歳のときの地方転勤です。本業とはいえ製造現場に行かされ、現場のルールもよくわからないのに「知らない」「わからない」が通用しない世界で、どん底感を味わいました。そして何より、31歳のときに副業として始めた不動産賃貸業の足かせになってしまうのが一番のストレスでした。

出世コースから外れているというのは、逆にいえば躊躇なく副業ができる状態ということ。SEは仕事の特性上、土日や夏休みなども仕事をする代わりに平日に休暇を取りやすかったので、副業に向いていました。ですが、製造現場への転勤により時間を拘束される状態になってしまい、なかなか副業に回せる時間を持てないというのがこの時期の最大の悩みでした。

35~38歳:現場でも自分の力を発揮できるようになり少しずつ充実度が向上

転勤当初はネガティブな状態でしたが、地方暮らしに慣れてくると、ちょっとドライブするだけで海釣りを満喫できたり、山に行けば季節の花や果物を楽しめたりして、その土地ならではの素晴らしさが見えてきました。地元の人との共通ネタができ、コミュニケーションがスムーズにできるようになった頃には、業務にもだんだんと慣れていきました。

仕事や職場に慣れると、自分ができることを見つけられるようになります。SE時代からすれば本当に基礎的なことだったりするのですが、たとえばExcelの自動化やデータの正規化といったちょっとした工夫が飛躍的な効果につながることも多々あり、少しずつ自分の力を発揮できるようになりました。

振り返れば、SE時代は自分のスキルに自信を持ちすぎていたのかもしれません。地方の現場を経験したことで、周囲のために働くということや、うまくできない人の気持ちというものを学びました。そういう意味でも、一番の財産といえる経験だったと思っています。

39~41歳:海外転勤で経験した語学・民族の壁を超える連帯感

39歳のときに海外転勤が決まり、製造工場の立ち上げ支援のリードを行うことになりました。現場経験が少なく、必要な作業工程もよくわからない状態でしたが、システムの仕様確認から受入テスト、稼働立ち合い時のチェックポイントなど、SE時代の経験をそのまま生かすことができたので、意外にスムーズに溶け込むことができました。

英語に不安がなかったといえばウソになりますが、周囲の人も英語ネイティブというわけではなかったので問題はありませんでした。サプライヤーや品質管理、研究開発のメンバーを含め様々な国籍が混合する中でしたが、みんなが共通のゴールを目指し、連帯感を持って世界各国のプロジェクトにあたることができた、非常に充実していた時期です。

ポジティブ精神をもつこと、また「大げさなくらいに褒める」「大げさに喜ぶ」といったリアクションによって、語学や民族の壁は簡単に超えられるものだと実感しました。

42歳:管理職に昇進して味わったのは、エンジニアではなく政治家のような苦悩

42歳のときに日本に戻りました。そして帰国後、再び職業人生におけるローポイントに陥ることになります。

海外勤務では一兵卒ではあったものの、いつまでに工場を立ち上げるという明確な目標があり、そこに達するための手段は完全に自分でコントロールできたので非常にやりがいがありました。日本の本社に戻った後はチームを率いる管理職となったのですが、実際のところ、本社の管理職とは名ばかり。自分には何一つ裁量権がないことに気づきます。

とても偉い人の妄言(?)から紆余曲折を経て、曲解された状態で降ってくるタスク……。現場の悲鳴がトリガーでありながら、本社にあがる頃にはいろいろな人の思いが交錯し、最終的にねじ曲がった形になってしまっている仕様。必要なスキルはエンジニアではなく、むしろ政治家という状態。このマインドセット変更に、最初は戸惑いを隠せませんでした。

「選ばれなかった側」にいるという自覚がサラリーマンとしての道を決めた

職業人生において忘れられない出来事は、入社から3年経った27歳のときのこと。自分は出世コースではなく、「選ばれなかった側」にいるのだと気づいたことです。このときは大いに悩みました。真っ先に転職を考えましたが、転職したところで選ばれていない状態は決して解決しません。

『鬼滅の刃』の有名なフレーズに、「生殺与奪の権を他人に握らせるな!」というのがありますが、自分の評価が他人に委ねられている限り、職場を変えたところでいつかは同じ思いをするはず。結局、サラリーマンとしてやっていくには、スキルを身につける場にいることが必要になる。そして、お金を生む手段として不動産賃貸業を副業にしようと心に誓ったのが、このタイミングでした。

職業人生を充実させるために

職業人生の充実度は「趣味・家族・収益」の3本柱で成り立つ

私にとって、仕事の充実度を高めるために必要なのは趣味と家族です。会社を100%と考えてはいません。「自分」という会社があるとするなら、趣味事業部・家族事業部・収益事業部という3つの事業部から成り立っているイメージです。若いときは、それぞれ均等に33%ずつあって、それが年齢を経るにつれて趣味と家族の割合が高くなっていくというのが正しい構造だと考えています。

私の場合、30代までは副業の不動産投資が趣味と実益を兼ねる趣味事業部に入っていました。40代後半となった今は、不動産投資は収益事業部のほうに入り、趣味事業部はピアノと筋トレになっています。

「どれくらいの時間でいくら稼げるのか」は第3プライオリティ

生きるためにはお金が必要であり、お金を稼ぐ手段の一つが仕事であることに疑いはありません。ただし、仕事に対する価値観・考え方においては、私の場合、3つの優先順位付けをしています。

まず、「なりたい自分」「ありたい自分」というビジョンが大切で、次にそれを実現するために「何を学ぶのか」ということが重要。それなりの収入がある前提ではありますが「どれくらいの時間でいくら稼げるのか」は、第3プライオリティかなと考えています。

最終路線をどう設定するかは必要不可欠ではあるものの、最初に「いくらもらえるのか」を考えるのではなく、「何を学べるか+どれくらい拘束されるか」で仕事を選びたいと考えています。

ミレニアル世代へのメッセージ

「会社を信じてコツコツやっていれば、いつか報われる」「周りと同じことをやっていればいい」。そんな時代はもう終わりを迎えています。我々世代より先輩の時代は横一線な感じがありましたが、我々の世代ではすでに全員が報われることはないと気づいています。20代、30代のみなさんの時代には、さらに大きな差が出ることでしょう。

会社で偉くなることだけが人生ではありません。ただ、ひとつ言えるのは、10年後20年後と今はつながっているということ。今をどう生きるかで未来は変わります。将来の夢を実現できるか否かを決めるのは、ただ一つ。「今の行い」。それだけだと理解しておきましょう。

まとめ

自分は「出世コースから外れている」と感じたことをきっかけに、副業を始めたminatoさん。自分自身を会社にたとえ、趣味・家族・収益の3つの観点から職業人生の充実度を高めるという考え方は、ワークライフバランスにおいても参考になりそうです。ミレニアル世代へのメッセージでは、今の行いが未来につながるという言葉をくれました。将来に不安を抱えている方こそ、“今”をしっかり見つめ直すことが必要なのかもしれません。

※本記事に使用している画像はイメージです。

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