現場と本社の風通しの悪さにメス入れ!言っても意味がないを解消、何でも言える風通しの良い組織に ~経営層と社員が全員参加型で挑んだ高層ビルサービスのES活用~ - 従業員満足度調査・360度評価のリアルワン株式会社 - 人と組織の成長を支援

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2024.01.24

現場と本社の風通しの悪さにメス入れ!言っても意味がないを解消、何でも言える風通しの良い組織に ~経営層と社員が全員参加型で挑んだ高層ビルサービスのES活用~

高層ビルサービス株式会社様は、高層ビルの窓ガラス・外壁のクリーニング、外壁調査やリニューアル等のメンテナンス事業を行っている会社です。昭和40年代の超高層ビル時代において需要が高まった外装保守管理業務にいち早く乗り出し、安全を第一に業界を牽引してきた結果、大きな信用と信頼を得て現在に至っています。

同社はリアルワンの従業員満足度調査(ES調査)を活用しながら、現場と本社との風通しの悪さという課題を解決してきました。具体的に従業員満足度調査をどのように活用し、成果に結びつけているのでしょうか。従業員満足度調査を導入したきっかけや活用方法、得られている成果について、代表取締役社長の小林寛明様、取締役の小林寛様に伺ったお話を紹介します。

 

<インタビュイー>
高層ビルサービス株式会社
代表取締役社長 小林 寛明様
取締役 小林 寛様
※以下、敬称略

<インタビュアー>
リアルワン株式会社
代表取締役 青山 愼
コンテンツ企画 門脇 麗佳

高層ビルサービスについて
「何よりも安全第一と意識を持って仕事に取り組んでいる社員が多い」

まずは御社の事業内容をご紹介いただけますか?

代表取締役

当社は、「人にやさしい快適なビル環境づくり」を理念に、高層ビルのクリーニング・メンテナンスを主事業としている会社です。昭和39年(1964年)に創業し、外壁や窓ガラスの清掃等の高層ビルサービス事業は昭和46年(1971年)から。昭和43年(1968年)の霞が関ビルを皮切りに、いわゆる高層ビルが世の中に建設され始めた高度経済成長期において、高層ビルの窓ガラス・外壁清掃という当時は未知の業界に名乗りを上げ、大手不動産ディベロッパー企業等との仕事を通じて、順調に成長を続けてきました。

御社の魅力、強みについて教えてください。

代表取締役

今でこそ同業者も増えましたが、当時はまだ誰も着手していない事業でしたから、他社に先駆けてさまざまな現場改革にチャレンジしてきました。現場作業者のユニフォームとヘルメットの着用は、今では当たり前のことですが、当社がはじめて現場に導入したものです。

 現場作業者の身だしなみやマナー向上に努め、安全安心への取り組みをどこよりも徹底してきました。こうした地道な積み重ねがあるからこそ、お客様から「確かな仕事をする」という信用・信頼を勝ち得て今があると思います。

高層ビルサービスで働く方はどのような方が多いのでしょうか?

取締役

安全に対する意識がとても高いです。安全意識が高いかどうかを最優先して採用しているので、結果として指示したことをきちんと聞き、着実に実行できる人が集まっていると感じます。

従業員満足度調査について
「従業員満足度調査は会社と社員が同じ方向に進むための対話のきっかけ」

2022年からリアルワンの従業員満足度調査をご活用いただいています。導入のきっかけやリアルワンを選んだ理由を教えていただけますか?

代表取締役

2021年9月に役員3名で経営企画室を立ち上げ、客観的な現状分析と社内の課題の見える化に向けた改善に取り掛かりました。日々の業務に追われるのではなく、もっと未来に向けた取り組みをしたいと、定期的な経営企画会議を行うことにしたのです。

当時感じていた課題は、社内の風通しの悪さ、現場と本社とのコミュニケーションの少なさ。経営理念は明文化されておらず、社員への浸透度も低い。評価基準や社内ルールがあいまいでわかりにくい等。そこで役員が話し合って、アンケート調査をやってみようということになりました。

 社内からは「今アンケートをやってもネガティブな意見が出るだけでは?」という声もありましたが、それは覚悟の上。まずはありのままを明らかにすることが重要で、「悪い結果が出るかもしれないけれど、ここから良くしていくのだから」と説得しました。

(高層ビルサービス株式会社 代表取締役 小林寛明様)

取締役

アンケートは、社員同士のコミュニケーションにもなると思いましたね。現場が違うと交流がなかなか持てず、久々に顔を合わせても思っていることを言えないので、アンケートがコミュニケーションの良いきっかけになればという気持ちもありました。

代表取締役

リアルワンを選んだのは、当社の現状を踏まえたアンケートをやっていただけそうだと思ったからです。3社を検討しましたが、アンケート項目を自社に合わせて自由にカスタマイズできたのはリアルワンだけでした。

調査結果について、どのような印象をお持ちになりましたか?

取締役

出てきた回答は、ほぼ想定通り。私が現場を回りながら汲み取った内容をもとに仮説を立ててアンケート項目を作成していましたから、「どうしてこんな意見が?」というようなギャップはなかったと思います。かなり低い点数も出ましたが、それはそれでしっかり受け止めなくてはいけないと思いました。100点満点でないからこそ成長の余地があるわけですから。

 

代表取締役

強みとして「優良顧客を数多く持っている」「都内有数の現場を多く抱えている」「従業員が多い」というコメントは思ったとおり出てきました。休暇については「休みやすい」という意見と少数ですが「休みにくい」という意見もあり、これには現場の違いが反映されているようです。

ワークショップについて
「言っても意味ないを脱却、調査後の全員参加型ワークショップで意見を言う場を創出」

調査結果を受けて実施したワークショップについて教えてください。

取締役

アンケート結果が出て、では次に何をすればいいのだろうといろいろ悩みましたが、リアルワンから「ワークショップをやってみませんか」と提案をいただき、対話の機会を増やせるならやってみようかと。全社員参加で何かをすることはこれまでになく、初めての試みには不安もありましたが、やればきっとプラスになると思いました。

代表取締役

社員には「ワークショップでは自由に何を言っていいよ」と伝えていたので、私はただひたすらみなの意見に耳を傾け続けて、、、。厳しい意見も出て、正直なところ、途中でつらくなってしまったこともありましたが、「このまま何もしなければどんどん悪い方向に行ってしまう」という危機感から、辛抱強く最後まで話を聞き続けました。

取締役

ワークショップでの最大の気づきは「現場のことは現場に足を運ばないとわからない」ということ。毎日電話で話してはいても、それだけでは現場の生の声を聞くのは難しい。そこで、以前よりも現場に行く回数を増やしました。現場へ行くことの大切さは前々からわかってはいたのですが、会社が大きくなるにつれて忘れかけていたんですね。各現場に何度も何度も足を運んで話をするうちにスタッフが徐々に心を開いて、いろいろなことを打ち明けてくれるようになりました。お互いが腹を割って話ができるようになったことで、未来へ向けた建設的な話ができるようになったと思います。 

私個人としては、言葉を選んでしっかり人に伝えることの大切さを学びました。つい自分目線で話をしてしまうことがあるので、「あ、いまの言い方は主語が自分になってしまっているな、もっと組織的な視点を持って話さないといけないな」と気づけるようになりました。

(高層ビルサービス株式会社 取締役 小林寛様)

代表取締役

3回目のワークショップが終わり、最終報告会で今後の優先課題を発表した際には、「ここまでやってきて良かった!」と心から感じました。1年をかけたワークショップを通じて、社員と会社が同じ方向を向くようにするという大きな課題は解決できたと思いますが、ここで終わりではなく、ここからがスタート。みなで力を合わせて、課題を1つずつ着実に実現していくつもりです。

 

満足度調査から1年経った現在、社内の雰囲気や風通しにどのような変化がありましたか?

取締役

風通しはずいぶん良くなりました。かつては「意見なんて言っても…」という諦め半分の雰囲気がありましたが、今では活発に意見が交わされるようになったと感じます。いま私は現場の担当管理をしているのですが、各現場で毎月実施されている安全ミーティングでは昔より意見が出やすくなっているなと実感します。声がたくさん出るようになった分、現場の担当者は忙しくなるとは思いますが、そこは組織を良くするためにがんばって一緒に悩んでほしいですね。

代表取締役

懇親会をやっても、以前とは話す内容が違ってきているように思います。会社のことを一緒に考えていこうという話が増えたのは嬉しい変化です。

取締役

ワークショップの学びを現場で実践しようという社員も出てきています。たとえば、ある現場では、365日稼働でスタッフも多く、意見を言う時間がないからと目安箱を設置したり、現場に出ているスタッフが管理者に資材の不具合を報告できるボックスを設置したりという取り組みを始めました。社内報も社員からプロジェクトが立ち上がり、今後の展開に期待しています。

今後の展望
「改革・改善を続けて次世代を育て会社をパワーアップさせていきたい」

今後、会社としてのビジョンや目標、また社員に対して、どのような期待をお持ちですか?

取締役

未来に向けた改善はまだ始まったばかりですし、内容によっては実現までに時間がかかるかもしれませんが、どうか見守ってほしいなと思います。後ろ向きな意見もありましたが、後ろ向きなことを言うだけでは何も変わらないので、物事を前向きに捉えてほしいですね。

代表取締役

質の高い仕事をする社員が揃っているのが当社の強みですから、時間をかけて次の世代を育てていきたいと考えています。

リアルワンに期待することや依頼したい取り組みなどはありますか?

取締役

さっそく次回のアンケートを依頼しています。1回目の結果を踏まえて、2回目のアンケートに対して的確かつ忌憚のないアドバイスをいただければと思います。

どのような企業にリアルワンを薦めますか?

代表取締役

全ての会社にお勧めです。やれば、仕事の質がいやでも高まってしまいますから。社員全体がベースアップすればコミュニケーションが円滑になり、仕事の安全性やスピードアップにもつながっていきます。一人ひとりの質が高まることで、会社全体がパワーアップすると確信しています。

取締役

自社に合わせて設定や項目を変えられるのが良い点なので、柔軟なアンケート調査を求めている会社にはおすすめだと思います。

 

高層ビルサービス株式会社

業種:高層ビルのガラスクリーニング、外壁クリーニング、メンテナンス事業

サービス名:従業員満足度調査

WEBサイト:http://www.kousou.co.jp/

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