～全てはより良い職場作りのために～
両社のサービスにかける想いが共鳴し、カタチになるまで

当社のアンケートシステムを導入されたきっかけを教えてください。

種部

私たちが所属するラーニング事業本部では、お客様が目指す成果創出に向けて、社員一人ひとりのパフォーマンス向上や組織変革を推進するための研修プログラムやサーベイなどの企画・開発・運営支援をしています。

これまで展開していた、お客様と外部講師のマッチングを行うビジネスでなく、当社が開発したサービスを自分たちで提供していこうという方針に変わったとき、アセスメントやサーベイのシステムならびにシステム開発に関するノウハウを持っていないという現状がありました。そこで、外部にお願いすることになり、当時の事業本部長からリアルワンさんを紹介されたのです。

種部吉泰様（株式会社パーソル総合研究所　ラーニング事業本部　組織・人材開発支援部　部長）

数ある業者の中から、当社をお選びいただいたポイントとは。

種部

ほかに2～3社、検討した業者がありましたが、私は最初からリアルワンさんしかないと思っていました。マーケティング会社の単なる調査システムとは異なり、リアルワンさんのシステムが多面評価にもアンケートにも対応可能で、さらに「360度評価」や「従業員意識調査」など、人・組織系に関するビジネスを理解していらっしゃる安心感がありました。

リアルワンとは同じテリトリーを狙う間柄と言えますが、その点について懸念されたことはありますか。

種部

当社でも、御社が提供されている「360度」や「従業員意識調査」のようなサービスを作ろうとしており、正直、システムを貸していただけるのか？という懸念はありました。また、リアルワンさんと組むことで、うちのノウハウがすべて明らかになってしまうので、その点はどうなのか？という不安もちょっとありました。いや、本当にちょっとだけですよ（笑）。実際にリアルワンの方々と一緒に仕事をさせていただき、みなさんのお人柄や経験、能力に接するうちに、信頼の気持ちが高まり、不安はなくなりました。

荒木美佐緒（リアルワン株式会社　セールスチーム）

リアルワンのアンケートシステムの活用方法について、またサービスに対する要望や改善してほしいことなどを教えてください。

種部

当社で独自開発した、組織開発支援ソリューション「OD- ATLAS 」と、360度サーベイ「LDR-ATLAS」のサービス展開に利用させていただいています。

リアルワンさんには、アンケートシステム提供にまつわる準備、調査、サポート、レポート納品まで諸々お世話になっていますが、いつも適切に対応してくださるので、とくに不満や改善点などはありません。作成いただいたガイドラインに沿ってお客様をスムーズに案内できるため、大いに満足しています。

今後、利用してみたいと思っているのは、リアルワンさんが開発された集計システムです。便利でわかりやすいうえ、お客様にも喜ばれると思いますが、今のところ導入を見合わせています。

リアルワンを活用するメリットについて、どのようにお考えですか。

種部

御社のように「自前でサービスの開発・提供をしていながら、外部の会社にも同様のサービスでのシステム利用をOKとしている会社」はあまり聞かないので、その点はリアルワンさんの大きなメリットであり、強みだと思います。

赤坂

私もやりとりをさせていただくことが多いのですが、どんなときも「うちはシステム会社だから、ここまでしかできない」という姿勢でなく、当社のプロジェクトを理解し、積極的にフォローしてくださるのが心強いですね。

お客様の要望で運用を変更したいときなども、相談すると、できるかぎりの可能性を模索し、最良のかたちを提案してくださいます。「お互いに良いものを作っていこう」という気持ちを共有している実感があります。御社にお世話になることができて、感謝しています。

赤坂望帆様（株式会社パーソル総合研究所　ラーニング事業本部　サービス開発部　サーベイグループ）

御社が展開する「OD-ATLAS」や「LDR- ATLAS」の目的や大切にしていること、サービスにかける思いなどを教えてください。

赤坂

組織サーベイ「OD-ATLAS」の目的は、フィードバックしたレポート結果をもとに、職場のみなさんが対話を重ね、職場や組織を変えていくためのツールとして使っていただくことです。また、360度評価サーベイの「LDR-ATLAS」は、中間管理職やミドルマネジャーの能力開発が目的の調査です。被評価者の方々の成長や納得感を生み出し、一人ひとりがより良いマネジメントができるようになることを目指しています。

「LDR-ATLAS」の場合、お客様にフィードバックのレポートをお渡しして、その後どのようなアプローチをされるのですか？

赤坂

フィードバックレポートは、基本的にフィードバックセッションがセットになっています。種部などのスタッフが講師として登壇し、レポート結果をどのように活用すべきかをレクチャーさせていただき、社員の皆様が「自分ごと」として受け止める素地を作ってからレポートをお返しするかたちをとっています。

きちんと土台ができたうえで結果を見ると、今後、自分が注力すべき能力開発はなにか、周りが自分に何を求めているかがよくわかります。自分自身の評価とギャップがある部分に着目し、それを元にこれからの行動計画につなげていく、といった流れが生まれるようなセッションを心がけています。

「OD-ATLAS」は、どのような組織のお客様におすすめするツールですか？

種部

「OD-ATLAS」のコンセプトは、「持続可能な職場作り」です。サステナブルな組織、職場を作るために必要な項目が設問になっています。出てきた結果については、点数に頓着する必要はありません。レポートは部署ごとにお渡ししますので、サーベイ結果を受けて何を感じるか、何が職場の問題だと考えるかに着目し、職場内のみなさんで、とにかく対話をしてください、とお伝えしています。

「OD-ATLAS」も「LDR-ATLAS」も、我々が提供するフィードバックセッションの場を経て、現場に返ってどう使ってもらえるか、どう意識してもらえるかが肝心だと思っています。

瀬戸静香（リアルワン株式会社　カスタマーサクセスチーム　マネージャー）

当社がお手伝いをさせて頂いている御社のサービスについて、今後の展望をお聞かせください。

赤坂

まずは「OD-ATLAS」や「LDR-ATLAS」を、さまざまなお客様に定期的に使っていただくことを目指しています。リアルワンさんと組むことで、わが社の運用をシンプルに、使い勝手をよくして、多くのお客様にお届けできるサービスをつくっていきたいですね。

種部

サーベイを使っての対話ツールは、これからもっと必要になってくると思います。職場における問題解決、個人、上司部下間の問題など、組織の課題は複雑化しており、対話でしか解決できないことがより増えていくでしょう。

これからの時代に、サーベイを使って、どう対話に持ちこむか。とくにミドルマネジャーにとって、“議論でなく、対話ができること”は、かなり重要なスキルになるはずです。「OD-ATLAS」や「LDR-ATLAS」のプラスアルファとして、たとえば、対話の上手な進め方や研修プログラムを開発すると、かなりニーズがあるのではないかと思います。

御社と同じように、リアルワンのシステム活用を検討されている方々へのアドバイスやメッセージがあればお願いします。

明確に言えるのは、リアルワンさんのケイパビリティやスタッフの皆さんの人柄の良さ、サービス・対応力の高さは間違いない、ということですね。

当社はまだ自社でSEを雇い、システムを開発しようという段階ではないし、たとえ雇うにしても、人・組織に関する理解があり、システムも組める人なんて、そう簡単に見つかりません。そんなわけで当分、リアルワンさんのお世話になりたいと思います。